大津・石山相続遺言相談センターの
相続手続きに関する相談事例
大津の方より相続に関するご相談
2024年07月03日
亡くなった兄の相続で必要となる戸籍について、行政書士の先生に質問です。(大津)
大津にて一人暮らしをしていた兄が亡くなり、相続が発生しました。兄には結婚歴はなく、子供もおりません。両親も既に亡くなっておりますので、兄の相続で相続人になるのは、弟である私1人のはずです。
相続手続きを進めたいのですが、今回の場合は親子間の相続ではなく兄弟間の相続となりますので、勝手がわかりません。兄弟間の相続だと戸籍収集に手間がかかると聞いたことがあるのですが、どのような戸籍を集めればよいか教えていただけますか。(大津)
兄弟の相続で必要となる戸籍をご紹介いたします。
まず、一般的な相続において必要な戸籍は以下の通りです。
- 被相続人のお生まれから亡くなるまでの戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍謄本
- 相続人の現在の戸籍謄本(全員分)
上記に加えて、大津のご相談者様の場合は兄弟間での相続ですので、以下の戸籍も取得する必要があります。
- 被相続人の父母お2人分のお生まれから亡くなるまでの戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍謄本
戸籍の収集は、誰が法定相続人となるのかを第三者に証明するために、必ず行わなければなりません。被相続人のお生まれから亡くなるまでのすべての戸籍を集めることで、被相続人の配偶者や子の存在を確認することができます。
そして兄弟相続については、被相続人の父母それぞれのお生まれから亡くなるまでのすべての戸籍を集める必要があります。これにより、両親が死亡していること、被相続人には兄弟姉妹が何人いるのかといった情報を確認することができます。相続に必要な戸籍を収集した結果、被相続人に養子や、認知している隠し子が発覚する可能性もゼロではありません。もしそのような子が存在した場合は、その子が相続人であり、ご相談者様は法定相続人ではないということになりますのでご注意ください。
なお、多くの方は生きているうちに何回か転籍を経験していると考えられます。被相続人のお生まれから亡くなるまでの戸籍をすべて収集するには、被相続人の最終の戸籍をまず取り寄せ、そこに記載された従前戸籍の情報を読み取り、生まれた時の戸籍まで順番にさかのぼっていくことになります(ただし、兄弟相続については、ご自身の両親の戸籍をもとに順に追っていく流れとなります)。過去に戸籍が置かれていたすべての市区町村窓口に問い合わせなければならないため、非常に手間と時間がかかります。戸籍収集はお早めに取りかかるとよいでしょう。
兄弟間の相続では、相続人を証明するだけでも多くの書類収集が必要となります。他にも相続には手間のかかる手続きもありますので、ご自身での対応に苦慮する場合は、相続の専門家に対応を依頼することもご検討ください。
大津の皆様、大津・石山相続遺言相談センターでは初回完全無料の相談の場を設けております。相続についてお悩みのある大津の皆様は、どうぞお気軽に大津・石山相続遺言相談センターまでお問い合わせください。